パギ選手のこと

サッカー泡盛ロッキュンロールということで沖縄に通い始めて10年目の俺様ですが、
沖縄でいつも行くフットボールカフェ・カンプノウのマスターである池間さんのおかげで
2016年からFC琉球の試合を観ています。
俺が池間さんに連れられて初めてスタジアムに行った時に好きになった2人の選手のうち、
「藤枝時代から来てほしかったんだ。めっちゃいいだろ!(ドヤァ」と教えていただいたのが、
今季マリノスに加入した朴一圭選手でした。
(ちなみにもう一人は現熊本の田辺圭佑選手でこっちもめっちゃいい選手なんです。ボランチだいすき)

原則としてうちに来る選手を無条件で好きになるタイプなのですが、
純粋にプレーを好きになった選手がマリノスに来るという奇跡の逆パターンが起きました。
とてもめでたいので、パギ選手の魅力をご紹介します(=゚ω゚)ノ
あくまでも素人目なので話半分で読んでください。
基本はツイッターで呟いたとおり、「クレイジーじゃない飯倉」です。私服も普通だよ?

■反射の良さ、セービングの上手さ
マリノス不動の守護神である飯倉選手は「神倉」なんて呼ばれるビッグセーブで
幾度となくチームを救ってきましたが、パギ選手も負けていません。
チームを救う彼のセーブは「1パギ、2パギ」という単位でカウントされていました。
元々コーチングが的確でポジション取りが上手いということもありますが
反射スピードや、身体の反応速度も魅力。
特に2018年の琉球は「3-1で勝つサッカー」を掲げていただけあってピンチも少なくなかった。
そんな中、チームの勢いを止めさせないためにと身体を張るパギ選手のセーブに何度も助けられました。
DAZNでベストセーブに幾度も選ばれていましたが、その中から連続セーブにみんなが湧いたこれを!

【DAZN週間ベスト5セーブ・J3】 第16節 2018明治安田生命Jリーグ

■コーチングの的確さ
2016年の5月。怪我人続出で毎試合緊急出動みたいになっていたCB陣を落ち着かせていたのは、
FC琉球加入1年目のパギ選手のコーチングでした。
俺が初めて観た試合(ガンバ大阪U-23戦)でも、CBと同じ高さまで上がって
CBに代わってボランチにビルドアップのパスを丁寧に付けているのがとても印象的でした。
マリノスでもすでに練習を見学した方は知っていると思います。
細かいコーチング、それに合わせて自身もポジショニングを細かく取ること。味方を鼓舞する強い声。
DF陣との連携も早く取れるだろうなと期待が膨らみます。

■足元の上手さ
ロングフィードもビルドアップのパスも長短蹴り分けがとても上手いです。
判断の速さもあってカウンターで速く攻めるところ、後方からじっくり組み立てるところと
緩急をつけられる、攻撃の起点になれる選手です。
石垣島キャンプでは、個人練習でずっとシゲさんと一緒に
左右の足でグラウンダーと浮き球のダイレクトパスの蹴り分けを練習していました。
地道な積み重ねがJ1でも絶対通用すると信じられる彼の技術を支えています。

■守備範囲の広さ・判断の速さ
「琉球のノイアー」と言われるだけあって、PAの外でボールを受けることは日常茶飯事。
判断が速く、迷いがないので前に出るスピードも抜群です。
(実はこのプレースタイルはノイアーよりパギ選手の方が早かったそうです。
 ノイアーはバイヤン行ってからだもんね!パギ選手は学生時代からだもんね!)
また、セーブした後のリスタートも速く、彼から琉球のカウンターに繋がるシーンは幾つもありました。
J1のプレースピードに慣れれば飯倉選手と同じように
高速カウンターの起点として輝くプレーが見られるはずです。

そして、昨季俺がいちばん心に残ったプレーがこれです(=゚ω゚)ノ

【公式】ゴール動画:朴 利基(琉球)90+4分 AC長野パルセイロvsFC琉球 明治安田生命J3リーグ 第29節 2018/10/28

このプレー、「優勝がかかった試合」で「ATに先制されてビハインド」の状況なんです。
だけど、焦ったわけでもやけくそになったわけでもない、パギ選手のいつものプレーです。
そしてこの次の試合、ホームでFC琉球はぶっちぎりの優勝とJ2昇格を決めました。

去年、マリノスのサッカーは大きく変わりました。
飯倉選手のプレースタイルが異端に映った方も少なからずいたと思います。
だけど、あのプレースタイルを支えているのは飯倉選手が積み重ねてきた基礎技術です。
プレーエリアを広く持てることや、スイーパーのようにプラスアルファのタスクを負えるのは
セーブやキックといった基礎技術が高い選手にしかできないことだと思います。
パギ選手も同じです。
彼は俺が知っている琉球の3年間よりも前、藤枝、FCソウル、そしてさらにその前の朝鮮学校時代から
現在のプレースタイルだとサッカーマガジンで言っていました。
実質J3からの2カテゴリーアップ。どれだけレベルが違うのかはわかりませんが
彼が信じて積み重ねてきたものが今のマリノスに必要だからこそ、マリノスは彼を獲得したんだと思います。
原田選手や杉本選手はもちろん、飯倉選手とも競えるマリノスの新しい守護神として
日産スタジアムのピッチに立つのを楽しみにしています。

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